先日、「更新は月・木で」といったばかりで大変心苦しいのですが、すんません!しばらく不定期掲載に変更します。
今やっているメインの仕事が8月ピークとなりそうで、その他「特濃!ゲーム開発塾」やら「CEDEC2014」やらの準備もあり、このままでは連載のクオリティが保てないと判断しました。
落ち着き次第、定期連載に戻したいと思いますので、どうかご容赦ください。<(_ _)>
2014年7月14日月曜日
2014年7月10日木曜日
【第64回】体験を言葉にする
前回お話した「④どのような体験を与えればそうできるか?」ですが、体験感を言葉にしようとするときに、なかなかワクワクするイメージにならないことがあります。
- 「巨大ロボットで戦う爽快感」
- 「敵基地に侵入する緊張感」
- 「理想の恋人との生活」
たしかにどのような体験かは書かれているのですが、今一つイメージが伝わってきません。
そこでオススメなのが、人(or擬人化)+擬音の組み合わせです。
「人」に入るのはあこがれの投影対象です。自分の置き換えなので「ロボット」とか「猫」とか自分がなりかわるイメージができるのなら人間そのものでなくてもokです。
擬音というのは簡単ですね。
「ドキドキ」「スカッ」「ホッ」「ホンワカ」「ギャア!」「ケラケラ」「くすくす」「ニンマリ」「ドヤァ」「ひええ」「ピリピリ」「ハラハラ」etc.
自分のイメージを伝えやすい擬音を考えてみましょう。擬音以外には「感情の伝わりやすい動詞」でもokです。
- リアルでは恥ずかしくてできないような恋人とのアツアツなカップル生活
- 1分に1回「ぎゃあ!」と叫びたくなるホラー体験
- スパイが敵の本拠地に侵入するピリピリとした緊張感
- 巨人になって敵の城を「ドカッ!」と殴る重量感
- 弱小軍の軍師が作戦で大軍に勝利する「ドヤァ」な してやった感
- 有能なキャリアウーマンになって仕事をテキパキと片づける爽快感
また、イメージできる具体的な「場所」での非日常体験というのも伝わりやすくなります。
- いつもはノロノロと車通勤している公道で、時速100kmでギュィーンとぶっ飛ばす爽快感
- オフィスで不倫するドキドキな背徳感
- ホワイトハウスや皇居など有名な建物に侵入するハラハラ感
こういった言葉を使って、自分のイメージしている体験感をうまく伝えましょう。
2014年7月7日月曜日
【第63回】ゲームが目指す体験
さて今回は「④どのような体験を与えればそうできるか?」です。
このシートのタイトルが「ゲームが目指す体験」になっているように、この項目がこのシートで一番大切な部分です。
これは「①何が問題か?」と「③どうなりたいのか・どうしたいのか?」を橋渡す解決策であり、ゲームの内容を考える根幹だからです。
例えば「①父親と子どものコミュニケーションが足りていない」→「③ゲームを通じて親子のコミュニケーションを活性化したい」から考えてみましょう。
もし、②「原因」が「父親の仕事等で平日はすれ違い気味なのでコミュニケーションできる時間が限られてる」であるならば、「一緒にゲームプレイをする」という方法はなかなかとれません。
そうなると④「どのような体験?」は「同じ時間を一緒にプレイできなくても、信頼できる仲間と一緒に力を合わせているようなワクワク感」という感じがよさそうです。
ゲームシステムや世界観は与えたい体験を実現する手段でしかありません。どのような体験を与えて問題を解決したいのかをしっかりと見極めましょう。
これは「①何が問題か?」と「③どうなりたいのか・どうしたいのか?」を橋渡す解決策であり、ゲームの内容を考える根幹だからです。
例えば「①父親と子どものコミュニケーションが足りていない」→「③ゲームを通じて親子のコミュニケーションを活性化したい」から考えてみましょう。
もし、②「原因」が「父親の仕事等で平日はすれ違い気味なのでコミュニケーションできる時間が限られてる」であるならば、「一緒にゲームプレイをする」という方法はなかなかとれません。
そうなると④「どのような体験?」は「同じ時間を一緒にプレイできなくても、信頼できる仲間と一緒に力を合わせているようなワクワク感」という感じがよさそうです。
ゲームシステムや世界観は与えたい体験を実現する手段でしかありません。どのような体験を与えて問題を解決したいのかをしっかりと見極めましょう。
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