2014年6月4日水曜日

【第56回】競合する相手はゲームとは限らない

さて、前回の続きです。



[⑤①を受けてこのゲームが解決できること]することができ、

これは「【第50回】どうしてそう思うのか?どんなメリットがあるのか?」で解説した、1p企画案シートの「3.どういうメリットがあるか」の部分になります。

[⑥このゲームが一番競合すると思われる他ゲームや他娯楽]とは違って、

ここらあたりで手が止まってしまった学生さんもけっこういるのではないでしょうか。
この項目は1p企画案シートにないのと、企画をぱっと考えているときには意外と頭に浮かんでない人も多いからです。そして、項目が「他ゲーム」ではなく「他ゲームや他娯楽」になっているのにちょっと引っかかった人がいるかもしれません。

競合する相手の話は「【第10回】ゲーム企画の本質はたった2つ」でチラッと触れているのですが覚えていますでしょうか?

“そしてもう1つ、「差別性」の難しさです。ここでの差別性とはライバルゲームとの差別だけではありません。ありとあらゆる娯楽との差別が要求されます。
例えばペットを飼うゲームの企画を考えた場合、差別すべきは他のペットゲームだけでなく、生のペットそのものも考慮しなければならないのです。”

多くの人は競合相手というとゲームを考えてしまいます。しかしながら、もし他の娯楽がより高い体験感を与えてくれるのなら、ユーザーはわざわざゲームでの体験にこだわる理由はないのです。
ですので、競合相手を考える場合には必ずゲームだけでなくゲーム以外の娯楽も視野に入れることが大切です。
さあ、あなたのゲーム企画の一番の競合相手はイメージできたでしょうか?