2014年4月11日金曜日

【補講】敵を知り己を知れば…

今回からときどき、本編に関連した補足や質問の答え、関連した時事ネタ等をときどき「補講」という形で取り上げていきたいと思います。今回はその1回目です。

この『ゲーム企画塾』を読んでいる方から
「自分が作りたくても、不利な題材は企画しない方がいいのでしょうか?」
という質問を頂きました。

結論からいうと「題材として弱いから作るな」ということではありません。
自分の企画が題材としてどのくらい弱いかを正確に把握することで、その不利を他のどこで補うかをきちんと考え、全体としては企画を成功に導く。
そのために、題材という初動にとってとても大きな要素をきちんと理解しておくことが必要なのです。
まさに孫子の兵法でいうところの「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。

ただ、本編でも何度か話したように、いくらゲームシステムをおもしろくしたからといって、それで題材の不利をひっくり返せる局面はほとんどありません。
題材が不利であるならば、別の所から「おもしろそう」なイメージを与えるためのアイデアを真剣に考え、提案することが大切です。

不利な題材と分かっていても、どうしてもそのゲームを作りたい情熱があるのなら、その情熱の一部を「題材に変わるおもしろさ」を真剣に考え提案する方に振り分け、ぜひあなたの企画を成功に導いてください。