2014年1月1日水曜日

【第1回】ゲーム企画書作成の2つのアプローチ方法

『ゲーム企画塾』当面のアプローチ方法は「題材やターゲットユーザーを決めて企画書を作る」というものです。
それに対して「おもしろいゲームシステム(メカニクスデザイン)を考えて、それを企画書にまとめる」アプローチ方法もあります。というか、こちらの方が一般的かもしれません。

ではなぜ『ゲーム企画塾』が「題材やターゲットを決めて企画書を作る」方向からスタートするかというと、大きく2つの理由があります。

1つはゲームシステム方向からのアプローチについては、日本の有名ゲームデザイナーを含め数多くの書籍や研究成果が存在するということです。
そしてもう1つの理由は、多くの学生の企画書が、本来のゲーム企画書ではなく、ゲームシステム概要書のようになっているという点です。

これはゲームシステムから考えた弊害だと思うのですが、そのシステムの説明を一生懸命しようとするあまり、どんどん企画書から離れていってしまうことが多いようなのです。
そこで、学生があまりやっていない方向からゲーム企画を考えてもらうことによって頭を切り替え、より広い視点でゲーム企画書を書けるようにしたいというのが、『ゲーム企画塾』の考え方です。

ただ、アプローチの起点が違うだけで「おもしろいゲームシステム」「題材」「ターゲットユーザー」は三位一体のものです。
題材やターゲットから始めるからといっておもしろいゲームシステムを考えなくていいという訳ではありませんので、誤解しないでくださいね。